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義歯安定剤

義歯安定剤

義歯安定剤とは、維持・安定が悪い義歯(=入れ歯)を安定させるために、患者自身によって使用する入れ歯安定剤です。アメリカでは500万人以上の人が義歯粘着剤を使用しているといわれています。また、アメリカの75%の歯科医師が患者に義歯粘着剤の使用を薦めています。このように、歯科医師の正しい指示に従って適切に使用さえすれば、義歯の維持を向上させ、床下組織に損傷を与えることなく快適に用いることができるのです。ただし適合が悪い義歯や咬合関係に狂いのある義歯、著しい骨の吸収がある場合は、使用が禁止という場合もあります。

しかし、こうした現状でも、義歯安定剤は技術的プライドの高い日本の歯科医師にとって嫌われ者なのです。それを使われることは、技術を否定されたからと思うからでしょう。しかし患者さんにとってそんなことは関係ないことです。

我が国でも、急速に進む高齢化社会において、歯科医院に通えない患者さんの増加を考えると、その使用をすべて否定することはできないでしょう。義歯安定剤についての正しい知識を得た上で、歯科医師の指導のもとで使用すれば、義歯の治療において合理的で、かつ効果的といえるのです。

 

義歯安定剤には「ペースト状」「粉状」「シート状」などがあります。ご使用の際は、歯科医師の指導のもとで正しく使用しましょう。

義歯安定剤の種類

ペースト状

ペースト状は間隙を埋めるゴム状(クッションタイプ)と、唾液と接触することにより粘着性がでる粘着状(のりタイプ)に分類されます。

●ゴム状 (クッションタイプ) ゴム状の安定剤は半透明のパテであり、唾液に対して不溶性です。この材料は義歯との不適合部を埋め、粘膜のクッション効果を補うことを目的としたものです。 しかし,吸水性があり、安定剤を貼付した義歯を口腔内に装着すると、徐々に吸水および溶出をし、約3~5日で粘弾性は失われ、張り替えが必要となります。

●粘着状(のりタイプ) 粘着状の義歯安定剤は、サラサラとしたペーストが唾液と接触することにより粘着性を増し、この粘着により義歯の維持力を増加させ、辺縁封鎖性をも高めます。 しかし、この材料は、唾液中への溶解が非常に早いため、1~2日で安定剤を追加する必要があります。また、粘着性が強く、顎堤および義歯に付着した安定剤を除去することが困難なため、清掃が確実に行えず衛生的には好ましくありません。

粉状(のりタイプ)

粉状(のりタイプ)の義歯安定剤は、使用前はサラサラの粉状を呈していますが、唾液と接触することにより粘着状へと変化します。使用目的および効用は粘着状の安定剤と同様であり、欠点についても同様です。 粉状の義歯安定剤は、診療室において安定の悪い咬合床での咬合採得や蝋義歯の試適の際に使用されることもあります。

シート状(のりタイプ)

シート状(のりタイプ)の安定剤は、唾液と接触することにより粘着状となり、義歯の維持力を高める効果があります。 用途や欠点などは粘着状および粉状の義歯安定剤と同様です。

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