本日の口腔内写真実習について学んだこと
口腔内写真の意義は2つあります。
ひとつは患者情報の記録です。パノラマやctなどと同様に患者の経年的変化を観察することができます。特に口腔内の状態を簡単に判断することが出来ることや、患者さんにとっても分かりやすい記録であるため、パノラマと同様にこれからの診断を左右するものとなるそうです。
そしてもう一つは患者さんとのラポール形成の手段です。特に補綴前後の口腔内写真を患者さんに実際に見ていただくことでその変化を通じて口腔内への関心を高めることができます。そこで歯科医師としての腕を見せることが歯科医師への信頼に繋がります。
口腔内写真の重要性を再確認し、これからの診療においては積極的に撮影を行っていこうと思いました。
指導してくださった真麻先生に研修医、衛生士一同にかわり感謝申し上げます。
以下はカメラの設定と撮影のコツをメモしたので記します。全国の研修医、学生の皆さんの参考になれば幸いです。
○カメラ設定
・F値(絞り値)18-22
F値小→明るい、ボヤけるーミラーを使う際は18に近づける
F値大→実像を撮る際は22に近づける
・ISO感度 150?200
・シャッタースピード 1/125
○綺麗な写真を撮るための撮影条件
・唾液は吸引
・口角鉤はしっかり引く
・口は大きく
・ミラーは実体から離す
・ミラーとカメラレンズは垂直にする
○5枚法
・正中部
→1-1にピントを合わせて撮影
臼歯部まで撮影するためには口角鉤は大きめが良い
・側方部
→同側7~反対側3までが写り、同側小臼歯部を中心とし、ピントを合わせる
・咬合面部
→ミラーを片手で持つ必要があり、ピントを合わせるのが難しいため、ミラーを口腔内に入れる前に口を開けた状態で反対側(下顎なら上顎)にピントを合わせておく。その後なるべく短い時間で反対側の歯列に添わせるようにミラーを入れ、撮影をする。
尾崎