2023年7月23日 東京工芸大学 芸術学部長 大島 武先生によるセミナー
本日は「相互理解のためのコミュニケーション技術」と題して大島先生に講演していただきました。
指導医は新人に対して「あれほど言ったのにわかってない」とか「何回同じことを言わせるんだ」と言ってしまう傾向があります。
しかし、それは相手のせいばかりではないのです。教わる側にしてみると指導医の発する言葉とそれに対する認識、理解が一致していないことが多いことが原因です。
例えば根管を拡大する時、「根管内をきれいに拡大してください。」だけでは「きれいに」の基準が曖昧です。
相手にわかりやすく拡大して見せるとか、イラストに描いて説明するとか、歯科用顕微鏡で拡大した画面でここが拡大できていないから凸凹になっているとかもう一歩相手の立場に立って指導し、相手のフィードバックを得るところまで教えることが重要なのだとわかりやすく説明してくださいました。
それはこれから患者さんに説明するときにも活用できることであるとも教えていただきました。
大島先生、本日は猛暑の中足をお運びいただき本当にありがとうございました。