2019年11月3日 小濱先生デジタルを用いた審美歯科修復セミナー
11月3日は小濵先生にお越しいただき、審美修復およびIOSの実際についてセミナーを開いて頂きました。
前歯部審美修復では、系統立てて治療計画を立てる必要があり、咬合治療を行うか否か、歯冠長の長短・歯頸線のレベルによる評価の仕方やアプローチの方法、ポンティック基底面のデザインなど多岐にわたる項目を診査する必要があります。特に印象に残ったポンティック基底面形態の話では、ovateまたはmodified ovateにし、しっかり加圧することで歯肉の廃用性萎縮を防ぐことから、抜歯窩内に位置させて理想的な歯肉形態を獲得することに寄与することから、とても大切であることを学びました。
また審美修復で大切な補綴物の試適では、前歯部では明度のコントロール、臼歯部では強度を最優先したマテリアルの選択や、象牙質やCEJの形態を考慮した形成をすること、目の錯覚を利用した方法などを組み合わせることで、最終補綴物の審美性を最大限にできる、無駄のない試適を行えるとのことでした。
さらに当院にも導入されたIOSについては、結果にまだばらつきはあるものの、それらの誤差を最小限にするための前準備を行い、スキャン時に精度を左右する因子を頭にいれて臨むことで優位性を得ることができるとのことでした。それらの特徴を以て、臨床に還元できるようにさらに活用していこうと感じました。
学生時代には決して聞くことのできない臨床に沿った講義内容で、とても刺激のあるセミナーとなりました。
小濵先生ありがとうございました。