2023年2月19日 先日朝、器材の洗浄滅菌をしていたところ
いつも掃除や洗濯で医院をきれいにしてくれているスタッフからふいに声をかけられました。
「おはようございます。先生に助けていただいてからもう一年になります。あの時はありがとうございました。」
私は、ああ、そうかもう一年になるのかと思いました。
去年の2月の午前11時頃、助手の女性から「院長、大変です。人が倒れました。すぐ来てください!」と、突然呼ばれました。
私はとりあえず携帯電話をもって1階に駆け下りました。そして「モニターと酸素とAED、ライン採るから点滴セット!」と声掛けしました。60代の彼が倒れており呼吸が止まっており反応がないのをみてすぐに心臓マッサージを開始しながら、「119番通報してAED開けて。」と部下に指示しました。QQ処置をしながら、何か忘れてないかと頭を巡らしたことがつい昨日のようです。
「人間の一番大事な臓器、脳を守れ。」という言葉が頭の中で回っていました。
10分もせずに救急隊の方が来て病院搬送してくれ、彼は無事一命をとりとめ3か月後に職場復帰してくれました。
研修医もBLSの研修はしますが、この超高齢化社会ではいつ誰になにが起きるかわかりません。
普段から常に「もしも」に対する心構えを忘れないようにしてもらいたいと思います。
外来の酸素ボンベとモニター
QQカートの中のAED