2022年6月10日 3M シリコンによる精密印象ワークショップ
今日は3Mの方々に来ていただき、シリコン印象の特性、採得の仕方について教えていただきました。
大学ではシリコン印象剤の成分などを勉強しただけでしたが、今回の講義で臨床の現場では硬さや弾性ひずみ・口腔内保持時間などが細部再現性に大きく関係することを知りました。またその他に、血液や滲出液のコントロール、歯肉圧排の技術も重要です。
また採得の際に、一番精密性が求められるのはマージンのみだと思っていましたが、マージンへの立ち上がりが一番重要であると初めて知りました。
これは歯肉縁下の根の立ち上がり形状をテクニシャンに伝えるためです。適正なカンツァー等を作るために重要な情報です。
また圧排コードはダブルコード法が有効です。まず一次圧排として細めの圧排糸を挿入し、次いで太めの圧排糸を二次圧排として使用します。シリコン印象採得をする直前に二次圧排用の圧排糸を外すことで歯肉が戻るのを防ぎます。
圧排コードを歯肉に入れる時の圧はプロービング圧と同じとするそうです。
講義の後、実際に模型上でシリコン印象採得をする機会をいただき、印象剤の盛り方やタイミングも体験することができました。
また歯科材料は日々進化しており、自力で取捨選択するためには、歯科材料の知識も必要だなと感じました。
今回の貴重な講義と実習をしていただきありがとうございました。臨床で活かせるよう励んでいきます。
和田
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