2020年9月22日 院内講師による歯内療法ハンズオンセミナー(Ni-Tifile+垂直圧根充)
本日は渡部真麻先生平田先生にエンドに関する講義と実習をしていただきました。
まずは診断についての講義がありました。
夜間に来る患者さんの中には痛みで泣き叫んでくる方もいますが、激しい痛みゆえにコミュニケーションがとりづらいこともあります。そのような時はつい患者さんのここが痛いという言葉に誘導されてしまいそうになります。正確に診断するためにはレントゲン写真や診査から、ある程度自分で検討をつけてから診断をすることが重要だとわかりました。
根管治療をするということは後戻りはできないということです。正確な診査や診断をした上で時間を割いて患者さんに納得してもらえる説明をする事が大切であると学びました。
続いて根管治療に関する講義と実習が行われました。診療や朝練で根管拡大、側方加圧による根充をしてきましたが、今回初めて垂直加圧による根充をしました。
日々の診療では時間的な制約があるためアクセスキャビティやストレートラインアクセスを作るのに時間をかけず次のステップに進んでしまいがちでした。ですがそこに時間をかける事でファイルが入りやすくなったり、湾曲根管にもファイルが追従しやすくなります。急がば回れの精神で治療にのぞまなければなりません。
また機材の扱い方やルールを守る事の大切さを学びました。ワタナベ歯科医院は研修医でもウェーブワンが使える環境にあります。しかし、使うためにはルールを守らなければファイルの破折につながってしまいます。何より手で感じる感覚や扱い方に慣れておかなければなりません。万全な状態で治療にのぞむためにも周到な準備が必要だと感じました。
今回の勉強会は新しい経験もでき、日々の診療のフィードバックにもなりとても充実したものとなりました。日々一緒に診療している先生のアドバイスや操作のテクニックを教えていただいたことはとても励みになりました。
渡部真麻先生、平田先生ありがとうございました。