2021年4月4日 「筋がいい!」「センスがある!」と指導医に思わせるコツ
研修の第一歩は立って離れて観る見学ではありません。アシストです。
チェアサイドで指導医の治療を観る特等席はアシストの場所です。
こんな時どうする、こうなったらどうするという術者の行動パターンを習得するのは研修がはじまって数か月の事です。ここで見聞したことが君たちの一生の臨床に大きな影響を与えます。
さて、アシストで大事なことは
1,いかに治療するドクターに術野を見やすくするか。
2,のどに水や血液を溜めない事。(患者さんが苦しくなるから。)
3,患者さんの舌を術野に入らないように塞き止めること。
これに注意実行し、術者が次になにをしようとしているか先読みする習慣を身に着けることができるようになりましょう。
治療するドクターからすれば「あ、彼は今私が次にやろうとした事がわかっているんだ。」と驚きうれしくなるはずです。
そうすると指導医は君に様々なことを教えてくれるようになります。
良好な関係の指導医と研修医はいつも仲が良く、話をしているものです。
本日のワンポイントアドバイスは「レストonレスト」です。
写真を見てください。右手の人差し指から小指までは患者さんの頬骨から下顎骨に口腔外固定をしています。
そして右手の親指にサクションを持った左手をのせてレストにしています。
これが、レストの上にレストを置くというテクニックです。
これができる研修医はめったにいません。そして教えてくれる人もめったにいません。ぜひ実行してみてください。